【究極の】裙帯比礼の物具装束(2-1)【女房装束】
…内侍二人出づ。その日の髪上げ、うるはしき姿、
唐絵ををかしげにかきたるやうなり。
左衛門の内侍御佩刀とる。
青色の無紋の唐衣、裾濃の裳、領布・裙帯は浮線綾を櫨緂に染めたり。
表着は菊の五重、掻練は紅、
…(中略)…、
弁の内侍はしるしの御筥。
紅に葡萄染の織物の袿、裳・唐衣さきのと同じこと。
新潮日本古典集成 『紫式部日記・紫式部集』より
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
さて、午後からは再度物具装束でゴザイマス。
どうせ二回やるならメイクも装束もガラッと変えたかったので、
一旦メイクは全部落とし、改めて白塗り&眉潰ししてもらっての殿上眉。
前回マロ風メイクやってもらった時も似合わないなぁと思ったけど、
やっぱり今回も似合わなかった(爆)
でもやりたかったし楽しかったのでOK。
単は濃萌黄、五つ衣は紅の匂?薄様?
山吹色の打衣に朱色の表着。
表青(縹)裏赤の唐衣。
袴はやっぱり紅色で。
自分の中の物具装束の原点でもある、
『日本女性服飾史』ないし『日本服飾史 女性編』の
物具装束に近づけたかったので、表着は赤系をチョイス。
頭の宝冠に見立てた飾りは今回は外してもらいました。
こちらの檜扇は持参したものです。
某装束店さんに「平安時代風に」とお願いして誂えていただいたので、
近世以降のいわゆる大翳よりもふた回りほど小さいですが、
とても軽くて実用的(?)な檜扇です。
(参考にしてもらった扇面の絵は室町期のだけど)
「ねぇねぇ、唐菓子あるんだけど食べる?」な感じで
几帳の向こうの同僚に声をかける内侍
あぁぁああぁ、この袖のたわんでる感じとか最高じゃないですか!?
需要あるかわからないけど、
片膝立てて座ってる写真垂れ流し。
正座は室町時代後以降一般的になった座り方で、
平安時代の女性は片膝立てた座り方が普通だったそうな。
装束を着た状態で片膝立てて座るのって、
腰をどこに落ち着けたらいいのか毎回結構悩む…。
そして袖の単と五つ衣の混ざり具合が(*´Д`)ハァハァ
自分の膝に寄りかかって座ってます。
現代だとお行儀悪いって言われちゃいそうな
か~な~り、くつろぎモード。
もう少し続けてもいいですか?
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