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風俗博物館の写真

  • 6:かさねの色目6
    平成21年3月24日
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2018年3月の6件の記事

2018年3月31日 (土)

【平安時代へ】えさし藤原の郷(3)【タイムスリップ】

前日は雨のぱらつくこともあったので、
寒かったら嫌だなぁと思っていたら、この日はとっても良いお天気。
ムスメの見事な晴れ女ぶりに感謝。

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西の対の簀子縁で高欄に寄りかかって日向ぼっこ_(:3」∠)_
南庭の池や中門廊、釣殿が背景になるのでなかなかの撮影スポット。
中島の向こうに見えるのは4分の1スケールで再現された無量光院。

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西対の廂の柱に寄りかかって…。
奥に見えるのは寝殿です。
ずっとこのまま、まったりしていたい(´ー`)

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くつろいでいたら女童が呼びに来たので…

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寝殿の方へ来てみると…

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秀衡さん達が宴会の真っ最中でした。
御膳の上の料理まで精巧に再現されてて凄かったです。

えさし藤原の郷はレストランで平安時代の食事の再現料理
食べることができるのですが、要予約のしかも5名~
5名はハードル高いわぁぁぁぁ( ノД`)

この寝殿、結構な広さなのですが、
購入した『図録 歴史公園 えさし藤原の郷』によると、
寝殿の柱の間隔は通常3~3.6mのところを
2mほどに縮小して建てられたのだそうです。
つまり本来の寝殿はさらに1.5倍ほど広かったと…

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寝殿の東廂には投壺で遊べるスペースがありました。
中国から伝わった遊びで「つぼうち・つぼなげ」とも。
日本じゃあまり流行らなかったみたいなことがwikiに…。
江戸時代に流行った投扇興は投壺をもとに考案されたそうです。

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寝殿北廂を東廂の角から見たところ。
手前二間は塗籠です。
廂は通路としてだけじゃなく、几帳や屏風といった
屏障具で仕切って女房などの局にしたりもしました。

P1180256
寝殿南廂。
ムスメの腕が脇から出ていたり、
私の左前身の袿がトンデモナイ事になってますが、
当人たちは気づいてません(汗)
動き回っても装束が酷い状態にならないよう
気配りできるようになりたいなぁ。
(装束着てるとコーフンしすぎてそんな精神的余裕がない…)



まだまだつづく…(・∀・)

2018年3月30日 (金)

【平安時代へ】えさし藤原の郷(2)【タイムスリップ】

リアル寝殿造を目の前にして、
うひょうひょ言いながら、写真撮りに走りたい衝動を抑えつつ
近くにいたスタッフさんに装束体験の予約をしていた旨を伝えると
中門廊上がってすぐの侍所に案内されました。

お着替えの場所が、もう既に寝殿造りの建物の一部ってのが
テンション上がります( *´艸`)

女官装束(袿姿)はあらかじめ予約時に
着たい装束の色をお伝えします。
色は赤・朱・紫・ピンクの四種類。
チラシの画像の女官装束体験と壺装束体験用の袿ですね。
女の子衣装は実物を見せてもらってから装束を選びました。
赤・白・ピンクの三種類だったかな…。
袿と単との組み合わせは決まっているみたいでした。

Hitoe
淡縹色の単、とても綺麗で欲しいなぁ(おいw)
ムスメもテンション↑↑↑で終始ニッコニコでした。
女の子衣装は小袖は濃き色でしたけど長袴は紅でした。

女の子衣装には檜扇と釵子に赤い日蔭絲が付いた髪飾りが付きます。
ムスメっ子、釵子は拒否(ナイス)
女官装束(袿姿)体験の方には檜扇は付きませんので持参しました。

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まずは西の対屋にオジャマシマス。
ココで写真お撮りくださいといった感じで室礼がセットされています。

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なので早速ムスメと一緒に。

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西の対の母屋には無料体験用の装束がずらり。
これらを取っ替え引っ替え着て遊ぶだけでも楽しそう。

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西の対は防寒の為かガラス戸が入っていたり
ストーブが置かれてあったりと現代人にやさしい仕様。

Asobi
貝覆いや偏つぎ、お手玉に双六等々、平安の遊びコーナーもありました。

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塗籠の前に几帳が置かれていたので、
几帳の影からこんにちは…と。

スタッフさんは最初の方にちょろっと付いてて下さっただけで、
あとは時間まで(約二時間)伽羅御所内ご自由にどうぞと
放牧されます(笑)
気兼ねなく好き勝手(もちろん常識の範囲内で)
やらせていただけるのは本当にありがたいです。

つづく…( ̄ー ̄)

2018年3月29日 (木)

【平安時代へ】えさし藤原の郷(1)【タイムスリップ】

ベッタベタなタイトルでお恥ずかしい限りですが、
気分はまさに平安時代へタイムスリップでした。

岩手県奥州市(いつの間にか合併してたのね…)にある
自称みちのくのハリウッド『歴史公園 えさし藤原の郷』
今から25年ほど前に、
もともとはNHK大河ドラマ「炎立つ」のオープンセットとして作られ、
撮影終了後も歴史公園として使えるよう整備されたのだそうで、
その後も様々なドラマや映画のロケ地となって今に至っています。

そして日本で唯一、復元された寝殿造りの建物一式がある場所。
平安ヲタとして一度は行ってみたい聖地の一つですが、
「みちのおくのくに」って言われるだけあって遠い遠い…
尾張の国からは車で行ったらナビ様曰く9時間半。
公共交通機関で行ったら約7時間と…もう行くだけで一日がかり。

今回は東京まで娘と二人で新幹線で行って、旦那さんと合流。
そこから車で二泊三日の岩手&宮城旅行として行ってまいりました。

旅行記仕立てで書くといつになるかわからないので、
とりあえずメインのえさし藤原の郷の事を書いちゃいます(・ω・)ノ

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歓迎『ようこそ平安絵巻へ えさし藤原の郷』歓迎

キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!

さてさて、入場券を買う際に
有料の衣装体験の料金を払います(もちろん事前予約済み)
十二単や束帯等の正式十二単着付け体験だと入場料込みなのですが、
女官装束体験と壺装束体験は入場料は別途のお支払い。
ちなみにムスメの女の子衣装は正式十二単(以下略)の扱いになるので
体験料に入場料が含まれていますが、
そもそも幼児は入場料が無料っていう…(;´∀`)
入場料はJAF割引が効きましたのでちょっとお安くなってラッキー。

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(画像は公式サイトから拝借)
十二単はちょっと高いので、
壺装束で散策かな~…と思っていたら
今年の3月から期間限定で女官装束(いわゆる袿姿)での
体験が新設されたのでそちらを予約しました。

前日泊まった鳴子温泉のホテルを出たのが9時半頃。
えさし藤原の郷に着いたのは11時ちょっと前。
装束体験は11時半から。
10~15分前には来て下さい…との事なので、
色々と見て回りたい所ですが、
とりあえずお手洗いを済ませて伽羅御所へ…。

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築地塀に囲まれた伽羅御所の表門。
この奥に夢にまで見たリアル寝殿造りの建物がっ!!!

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中門を入るとそこには
光輝く白砂に照り映えて立つ伽羅の御所。
設定としては藤原秀衡さんのお家のなのでしょうが、
私の脳内では行成さまんちキタ――(゚∀゚)――!!となっておりました。

2018年3月13日 (火)

ねんがんのマイ装束を手に入れたぞ!

先日のTwitterより…

ついに…

とうとう…

買っちゃいましたぁぁぁぁヽ(゚ω゚ )ノヽ( ゚ω゚)ノヽ(゚ω゚ )ノ

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小袿一式(平安時代風ver.)でっす。
近現代の小袿は丈が袿と同じもしくは袿よりも長く、
また表地と裏地に中倍という布を加えて仕立てられますが、
より古い時代の小袿はその名の通り丈が短かったそうです。
裳唐衣の女房装束(いわゆる十二単)に次ぐ準正装で、
主に主人格の女性が、あらたまった場で着用しました。

P1180018_1
小袿は白の二倍織物で
地紋は薄萌黄色の雲立涌、上紋は唐花の丸。
裏は薄青で柳重ね。
裏地を見せる「おめり仕立て」ではなく、
見せない「けぬき合わせ」で仕立ててもらいました。
中倍はナシです。
※御神宝として現存している小袿の複製ではありません念のため。

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小袿を脱いで袿姿。
袿は当初は赤系にしようと思っていました。
お店に訪問した際に見せていただいた袿が、
蘇芳系の暗い赤でドンピシャ好みだったのですが
丁度反物が在庫切れ…( ノД`)
反物を見て現地でキュンときたこの薄青(↑)と、
他の赤とでグルグル悩みました。
もともと袿は赤にしようと考えていた事もあって赤で発注しましたが、
帰宅後やっぱり薄青が良い!と思い返して
急ぎ連絡してこちらで仕立ててもらいました。
赤にしていたら全然違う印象になっただろうな~。

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袿は薄青の二倍織物で
地紋は小葵紋で上紋は浮線蝶の丸。
裏は紫で…重ねの色目は気にせず
フィーリングで選んだので(をい)何でしょ?
これも裏地を見せないけぬき合わせで仕立ててもらいました。

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袿も脱いで単袴姿。
夏場のオフ時は長袴に透け&シャリ感のある
生絹で作った単のみを着ていたそうです。
(この単は残念ながら透けませんw)
見ての通り単も袖に振りのない筒袖で仕立ててもらいました。

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単は黄色で幸菱。
個人的には単の色は青(萌黄)が好きなんだけど、
見せてもらった物がかなり鮮やかなグリーンで
ちょっと好みと違ったんで却下(萌黄にうるさい人)
赤は長袴と色が被るので個人的に×。
ピンク鴇色は自分のカラーじゃないし、
白は汚れが目立つからダメ…といった感じで
消去法で黄色になりました(笑)

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最後に長袴。
もちろん色は紅で。
袴はあえて平安時代風にはせずに現行の仕様で。
フンパツして化繊だけど精好の引き返し仕立にしたので
ピンピンに張ってて良い感じ。
こっちの方が白拍子や大腰袴やった時に見栄えがいいかなって…。
水干持ってないケド(´・ω・`)

2018年3月 6日 (火)

【究極の】裙帯比礼の物具装束(2-2)【女房装束】

物具装束の体験が出来る機会は
そうそう無いだろうからと…写真ペタペタ。

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巻子持ってきたよ~(膝行してるつもり…)

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脇息に寄りかかって源氏絵見てるよ~

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物具キャンペーン(とその前の典侍キャンペーン)の時は
几帳に加えて壁代もあったので、
御殿内の局にいるような雰囲気の写真が撮れて良かったです。
ぜひ今後も壁代を常備してくれると嬉しいな~なんて。

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十二単の振り返った姿は衣や裳に動きがでるので好き(*´ω`)

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巻物おっぴろげた立ちポーズ。
昔から一度やってみたかったんだコレ。

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そうそう、Twitterにも載せたけど、
髪の流れをわかりやすいよう明るさいじった写真。
よくぞこの髪型を再現してくださいました。
ありがたや~ありがたや~。

最後に…

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貴重な物具装束の空蝉。
今回ご一緒したKさんが脱がれる際に
お願いして空蝉にしてもらいました。
こちらの鮮やかな赤に鳳凰紋の袿も素敵でした~。

さて…念願の物具装束を着る事ができたので、
着たいと思っていた平安装束はこれでほぼクリア?!
いやいやまだ着たことない装束いくつかありますが…
武官束帯とかアレとかアレとか…

今後どうしようかなぁ('A`)

2018年3月 2日 (金)

【究極の】裙帯比礼の物具装束(2-1)【女房装束】

…内侍二人出づ。その日の髪上げ、うるはしき姿、
唐絵ををかしげにかきたるやうなり。
左衛門の内侍御佩刀とる。
青色の無紋の唐衣、裾濃の裳、領布・裙帯は浮線綾を櫨緂に染めたり。
表着は菊の五重、掻練は紅、
…(中略)…、
弁の内侍はしるしの御筥。
紅に葡萄染の織物の袿、裳・唐衣さきのと同じこと。

                 
                新潮日本古典集成 『紫式部日記・紫式部集』より

・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆

さて、午後からは再度物具装束でゴザイマス。
どうせ二回やるならメイクも装束もガラッと変えたかったので、
一旦メイクは全部落とし、改めて白塗り&眉潰ししてもらっての殿上眉。
前回マロ風メイクやってもらった時も似合わないなぁと思ったけど、
やっぱり今回も似合わなかった(爆)
でもやりたかったし楽しかったのでOK。

単は濃萌黄、五つ衣は紅の匂?薄様?
山吹色の打衣に朱色の表着。
表青(縹)裏赤の唐衣。
袴はやっぱり紅色で。

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自分の中の物具装束の原点でもある、
『日本女性服飾史』ないし『日本服飾史 女性編』の
物具装束に近づけたかったので、表着は赤系をチョイス。

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頭の宝冠に見立てた飾りは今回は外してもらいました。
こちらの檜扇は持参したものです。

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某装束店さんに「平安時代風に」とお願いして誂えていただいたので、
近世以降のいわゆる大翳よりもふた回りほど小さいですが、
とても軽くて実用的(?)な檜扇です。
(参考にしてもらった扇面の絵は室町期のだけど)

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主上に唐菓子たてまつる内侍。

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唐菓子つまみ食いする内侍。
(片膝立てて座ってます)

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「ねぇねぇ、唐菓子あるんだけど食べる?」な感じで
几帳の向こうの同僚に声をかける内侍
あぁぁああぁ、この袖のたわんでる感じとか最高じゃないですか!?


需要あるかわからないけど、
片膝立てて座ってる写真垂れ流し。
正座は室町時代後以降一般的になった座り方で、
平安時代の女性は片膝立てた座り方が普通だったそうな。

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装束を着た状態で片膝立てて座るのって、
腰をどこに落ち着けたらいいのか毎回結構悩む…。
そして袖の単と五つ衣の混ざり具合が(*´Д`)ハァハァ

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ちょっぴり俯瞰で。
この整えてない衣のしわ寄った感じとか!!

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自分の膝に寄りかかって座ってます。
現代だとお行儀悪いって言われちゃいそうな
か~な~り、くつろぎモード。


もう少し続けてもいいですか?

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