ご無沙汰しておりまっす。
私がウダウダやってる間に時代やさんのブログで
紹介していただきありがたいやら嬉しいやらで、
もう私は書かなくてもいいんじゃないかという気にもなったりして…。
が、
物具装束…長年憧れ恋焦がれてきた
この装束を着る事が出来た喜びはやはり書き留めておきたい。
という事で、長いです今回も。
物具装束…こやつの存在を知ったのは中学?高校生の頃かしらん?
図書館で借りた「日本女性服飾史」という本で出会いました。
この記事を書くにあたって地元の図書館に借りに行ってみたら
閉架書庫に押し込められておりました…なんてこったい(涙)
当時、なんて素敵にジャパネスクで平安時代にド嵌りして、
国語便覧等片手に平安装束の拙いイラストを描き散らしておりました。
必死になってその本の図版を模写(?)したのは懐かしいおもひで…。
当時はお手軽に手に入る装束関連の資料が無かったんです。
この本眺めながら平安装束への憧れを募らせておりました。
長じて十二単や細長、直衣に狩衣等々と
京都などで欲望のおもむくままに着てきましたが、
物具装束…こればっかりは体験できる所がなくて…
(K装束店さんで実は可能ですが、あちらはカツラが…ね…)
さてさて、時代やさんにお邪魔するのはほぼ一年ぶり。
一年前は娘も連れてのワチャワチャでしたが、
今回は娘を旦那さんにお願いして単身京都へ。
もともとオーダープラン扱い覚悟で
時代やさんに相談していたのですが、
ありがたい事にキャンペーンプランになりましたので、
嬉しさのあまり衣裳メイク変えての物具装束×2
そして、やれる時にやっとけって事で壺装束も追加であばばばば。
・‥…━━━☆・‥…━━━☆・‥…━━━☆
前置きが非常に長くなりました<(_ _)>
まずは肌色系メイクで物具装束その(1)デス。
単は萌黄、五つ衣は紅の匂?薄様?
山吹の打衣に薄紅色(鴇色?)の表着、
蘇芳色の唐衣。
もちろん長袴は紅で。

色とりどりの衣の洪水。
重ねていくごとに肩にかかるズッシリとした贅沢な重み。
大変だけど至福のひと時…w
肩に黄色と赤のだんだら染めの領巾(比礼)を纏い、
最後に結い上げられたカツラを被って念願の物具装束姿にっ!!

釵子での髪上げとはまた違った趣。
「唐めいたる髪上げのさま、いとうるはし」なのです(*´ω`*)
物具装束その(1)のイメージは年中行事絵巻の内宴の妓女。
妓女だから舞ってるように頑張ってみたんだ…(・∀・)
まぁ、あの絵は檜扇を持っておりませんが。
時代やさんで新しく入荷されてた
檜扇が大きくて立派だったので思わず使わせてもらいましたが、
とても重くて、、、かかげてるだけで必死でした('A`)

後ろ姿デス。
裳を先に着て裙帯を巻き、
唐衣を着て領巾(比礼)を肩にゆるくひきかけてます。

あ、そうそう、この唐衣、
衿に髪置きのない古風な作りなんですヨ。

唐菓子を前に脇息にもたれかかって…
この衣に埋もれてる感が最高に幸せです。
重いケド…w

唐菓子は持参した亀屋清永の清浄歓喜団と餢飳(ぶと)です。
もちろんこの後、家で美味しくいただきました。
今回ご一緒して下さったKさんは水干姿の若君。
たいそう麗しい美少年になっておいでで…(*´Д`)
もちろん一緒に撮影してもらいました。

日かげにもしるかりけめや少女子が
天の羽袖にかけし心は
(源氏物語 乙女巻)
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