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2009年5月23日 (土)

『撰集抄』巻八 第十八より

実方中将桜狩ノ歌ノ事

 昔、殿上人たちが花見をしようと東山に出かけたのですが、心ない俄か雨に降られて大騒ぎになりました。
そんな中でただ一人、実方の中将は少しも騒がず桜の木の下に身を寄せて

「  さくらがり雨はふり来ぬおなじくは濡るとも花の陰にやどらん
花見に来たら雨が降ってきた。どうせ濡れてしまうのなら桜のかげで雨宿りしようじゃないか

そう詠み、他の人たちのように牛車の中などに避難しようとしなかったので、桜の木から滴り落ちてくる雨水にぐっしょり濡れて、びしょびしょの装束をしぼりかねてしまうほどでした。
この実方の行動を、人々はとても風流なことだと思い感心したそうです。


 翌日、斉信の大納言が主上に
「こういった面白いことがあったのですよ」
と実方のことを申し上げたところ、その場にいた行成…当時は蔵人頭でしたが、
「歌は面白いですね。だが実方殿はバカですよ…」
などと言ったそうです。
この行成の言葉を実方は耳にして、行成のことを深く恨んだと聞いております。


   ~~~~~~〈以下解説〉~~~~~~

『撰集抄』は鎌倉中期に成立した説話集で西行に仮託して書かれたもの。
この話が事実かどうかもこれまたあやしいです。
でもこれを読むと実方が殿上の間で何に腹を立てて暴挙に及んだかが伺えます。
みんながみんな実方の行動に感動している中、一人「どこが?」と思って、しかもそれを口に出してしまう行成。
空気読む気なしwww
こういう興ざめな態度取ってたら、そりゃ女房たちに嫌われるわな。
しかも実方、女房たちのアイドルだし。。

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